日本人は、四季折々自然のなかで暮らして来ました。風を読んで家を建て、春雨が似合う瓦屋根や豪雪に耐える萱葺屋根を葺き、漆喰壁で強い陽の光・暴風から守ります。地域特有の風土は違っていても開放的な造りは同じなのです。 |
わたしたちの生活様式は、健康志向や食の安全・安心をはじめ自然傾向が強くなってきましたが、住まいへの関心はまだまだ低いように感じています。無垢の木を使う安心は、他のものには変えられない価値があるのではないでしょうか。 |
日本の木造建築は、良質な材に恵まれ、使い込まれていけば風格と気品を感じます。最古の木造建築法隆寺は、今もヒノキ特有の芳香を漂わせます。これからの建築は、伝統技術とともに、暮らしに根ざした木軸組工法を受け継いでいきます。 |